法人企業景気予測調査(大企業)・企業物価指数(CPI)、解説

投稿者: | 2025-09-11

日本の経済指標解説

日本の経済指標について解説します。

法人企業景気予測調査(大企業)

これは、企業の景況感を示す指標です。DI(Diffusion Index)という形で発表され、景気が「上昇」と答えた企業の割合から、「下降」と答えた企業の割合を引いた数値です。プラスであれば景気が良いと見ている企業が多いことを、マイナスであれば景気が悪いと見ている企業が多いことを示します。

  • 全産業: 7-9月期は +4.7 となり、前回の4-6月期(-1.9)から大幅に改善しました。これは、大企業全体が景況感の持ち直しを感じていることを示しています。
  • 製造業: 7-9月期は +3.8 となり、前回の4-6月期(-4.8)からプラスに転じました。製造業の景況感も、前期の悪化から回復に転じたことがわかります。

企業物価指数(CPI)

企業物価指数は、企業間で取引される商品の価格変動を示す指標です。消費者物価指数(CPI)が消費者側の物価を示すのに対し、こちらは企業の仕入れ価格や販売価格の動向を示します。

  • 前月比: 8月は -0.2% となり、市場予想の -0.1% よりも下回りました。これは、8月の企業間の取引価格が、7月と比べてわずかに下落したことを意味します。
  • 前年比: 8月は +2.7% となり、市場予想と一致しました。これは、前年同月と比べて企業間の取引価格が2.7%上昇していることを意味します。物価の上昇傾向は続いているものの、そのペースは鈍化しつつあります。

これらの指標から、日本の経済は企業活動の先行指標である景況感が改善に向かう一方で、物価上昇のペースは落ち着いてきている状況にあると言えます。