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ヴィクトリアマイル 過去10年 傾向分析

対象レース: 2026年5月17日 東京11R ヴィクトリアマイル(G1) 芝1600m 分析期間: 2016〜2025年(過去10年・上位3着 計30頭)


1. 過去10年の優勝馬一覧

優勝馬 人気 前走 前走着順 前走人気 前走距離 間隔
2025 アスコリピチェーノ 1 1351G2(サウジ) 1着 1351m 12週
2024 テンハッピーローズ 14 阪神牝馬G2 6着 9 1600m 5週
2023 ソングライン 4 1351G3(サウジ) 10着 1351m 11週
2022 ソダシ 4 フェブラリーG1 3着 4 1600m(ダ) 12週
2021 グランアレグリア 1 大阪杯G1 4着 2 2000m 6週
2020 アーモンドアイ 1 有馬記念G1 9着 1 2500m 21週
2019 ノームコア 5 中山牝馬HG3 7着 1 1800m 9週
2018 ジュールポレール 8 阪神牝馬G2 5着 5 1600m 5週
2017 アドマイヤリード 6 阪神牝馬G2 2着 3 1600m 5週
2016 ストレイトガール★ 7 阪神牝馬G2 9着 3 1600m 5週

★ストレイトガールは過去10年範囲外の2014年・2015年も含めるとVM 3年連続出走(3着→1着→1着 / 6人気→5人気→7人気)。父フジキセキ、母父タイキシャトルの短距離血統ながら東京マイルで連覇。 - 2014年: 前走高松宮記念3着(1人気・不良馬場)→ VM 3着・上り33.2秒(岩田康誠) - 2015年: 前走高松宮記念13着(1人気・稍重)→ VM 1着・上り33.0秒(戸崎圭太に乗替※レース当日岩田が1番人気ヌーヴォレコルト騎乗のため) - 2016年: 前走阪神牝馬S 9着(3人気・良)→ VM 1着(戸崎圭太)・JRA史上初の7歳牝馬G1勝利 - 2015年VMの3連単2,070万5,810円はJRA G1史上最高配当

ポイント:人気は1〜14人気まで幅広く、5番人気以下が6/10勝。波乱含みのレース。


2. 前走着順の傾向

過去10年・上位3着30頭の内訳:

前走着順 該当数 割合
1着 6頭 21.4%
2着 7頭 25.0%
3着 5頭 17.9%
4〜5着 4頭 14.3%
6〜9着 6頭 21.4%
10着以下 2頭 7.1%
海外(着順比較困難) 2頭

3. 前走人気の傾向(ファイル4より)

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 2-4-3-21/30 6.7% 20.0% 30.0%
前走2人気 1-2-1-14/18 5.6% 16.7% 22.2%
前走3人気 2-1-1-16/20 10.0% 15.0% 20.0%
前走4人気 1-1-2-19/23 4.3% 8.7% 17.4%
前走5人気 1-0-0-14/15 6.7% 6.7% 6.7%
前走6〜9人 1-2-2-34/39 2.6% 7.7% 12.8%
前走10人〜 0-0-1-19/20 0.0% 0.0% 5.0%

4. 前走レース別の傾向(ファイル5より)

前走レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率
阪神牝馬G2 4-3-5-56/68 5.9% 10.3% 17.6%
中山牝馬HG3 1-2-1-10/14 7.1% 21.4% 28.6%
大阪杯G1 1-0-1-6/8 12.5% 12.5% 25.0%
1351G3(サウジ) 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0%
1351G2(サウジ) 1-0-0-0/1 100% 100% 100%
有馬記念G1 1-0-0-0/1 100% 100% 100%
フェブラリーG1 1-0-0-0/1 100% 100% 100%
高松宮記念G1 0-0-2-15/17 0.0% 0.0% 11.8%
福島牝馬G3 0-1-0-18/19 0.0% 5.3% 5.3%
京都牝馬G3 0-0-0-4/4 0% 0% 0%
マイラーズC G2 0-0-0-1/1 0% 0% 0%

重要ポイント


5. 前走距離の傾向(ファイル6より)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1200m 0-0-2-15/17 0.0% 0.0% 11.8%
1400m 0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0%
1600m 5-6-5-72/88 5.7% 12.5% 18.2%
1800m 1-3-1-34/39 2.6% 10.3% 12.8%
2000m 1-1-2-9/13 7.7% 15.4% 30.8%
2200m 0-0-0-2/2 0% 0% 0%
2500m 1-0-0-0/1 100% 100% 100%

6. 前走4コーナー通過位置(ファイル7より)

4角位置 勝率 連対率 複勝率
4角1番手 0.0% 0.0% 10.0%
2〜3番手 8.1% 16.2% 21.6%
2〜1/4頭内 8.5% 16.9% 23.7%
4番手以内 7.9% 14.3% 22.2%
5番手以内 6.3% 12.5% 20.0%
1/3頭外(後方) 3.2% 8.5% 13.8%
13番手以下 0.0% 0.0% 0.0%

7. 前走PCIの傾向

過去10年勝ち馬の前走PCI:

勝ち馬 前走PCI 前走馬場
2025 アスコリピチェーノ 良(海外)
2024 テンハッピーローズ 58.8
2023 ソングライン 良(海外)
2022 ソダシ 52.1 重(ダート)
2021 グランアレグリア 47.5
2020 アーモンドアイ 48.8
2019 ノームコア 54.6
2018 ジュールポレール 58.6
2017 アドマイヤリード 56.9
2016 ストレイトガール 51.9

ポイント:勝ち馬のPCIは47〜59と幅広い。ただし前走PCI55以上で道中スローでも瞬発力を見せた馬(テンハッピーローズ、ジュールポレール、アドマイヤリード)が複数。極端な前残り(PCI低すぎ)は本番で苦戦。


8. 前走以前の上がり3ハロン分析

過去10年・上位3着馬の前走上り3F:

上り3Fタイム 該当数 馬場条件
33秒台(〜33.9) 11頭 ほぼ全て良馬場
34秒台 9頭 良〜重
35秒台 2頭 重・1200m
36秒台以上 6頭 重〜不良、または距離2000m+
海外(記録なし) 2頭

「前走以前の上がり3F」が重要な理由(決定的な事例)

前走の上り3Fだけでは判断を誤る馬が複数存在する。「前走以前」を見ることでキャリア通算の末脚適性が浮かび上がる:

★ストレイトガール(2014〜2016 VM全て複勝圏)の例 - 2015年VM前走 = 高松宮記念13着・1人気・稍重・上り34.7秒 → これだけ見れば「終わった馬」だが… - キャリアで33秒台前半の末脚を頻発:シルクロードS '14 33.0 / VM '14 33.2 / VM '15 33.0 / スプリンターズS '15 33.1 / セントウルS '15 33.2 / 尾張S '13 33.5 - 東京1600m+良馬場では一貫して33秒台を出せる絶対適性が前走以前のレースから読み取れた

★アーモンドアイ '20の例 - 前走 = 有馬記念 9着・1人気・2500m・上り36.9秒 → 距離2500mの上がり値だけ見ると鈍そう - しかしジャパンC '18で2:20.6のレコード勝ち時に上り34.1安田記念 '19で33.3ダービー時点で33.4など、キャリア通算で33秒台の末脚を多数記録

★ソングライン '23の例 - 前走 = サウジ1351G3 10着・データ不明 → 着順だけ見ると評価不能 - 2022年VM 5着時の上り33.2、2022年安田記念 1着時の上り33.0など、前走以前の東京マイルでの33秒台の末脚実績から能力を評価すべき

上り3F の評価ポイント

  1. 前走だけでなく、東京1600mや東京1800mでの過去の上りを参照
  2. 馬場が重い場合は相対評価(その日の上がり最速組であれば良)
  3. キャリアで一度でも33秒台前半を出せている馬は東京の高速マイルで馬券圏可能
  4. 逆に上り34秒台しか出せない馬は、平場の東京マイルでは厳しい(高速馬場の場合)

9. リピーター(複数年出走馬)の傾向

過去10年で2回以上出走した32頭の分析。

★ヴィクトリアマイル史上最強のリピーター=ストレイトガール(過去10年外を含む)

年齢 着順 人気 騎手 上り3F 前走
2014年 5歳 3着 6人気 岩田康誠 33.2秒 高松宮記念3着(不良・1人気)
2015年 6歳 1着 5人気 戸崎圭太(乗替) 33.0秒 高松宮記念13着(稍重・1人気)
2016年 7歳 1着 7人気 戸崎圭太 阪神牝馬S 9着(3人気)

過去10年データ内で2年連続馬券圏内に来た馬

1年目 2年目
ソダシ 2022年 1着(4人気) 2023年 2着(3人気)
ジュールポレール 2017年 3着(7人気) 2018年 1着(8人気)
ノームコア 2019年 1着(5人気) 2020年 3着(5人気)

1年目馬券圏で2年目惨敗

1年目惨敗→2年目好走(巻き返し例)

リピーターの基本傾向

  1. 前年好走馬の連続好走率は約30%(過去10年データで3例の2年連続複勝圏)。
  2. ストレイトガールは例外的存在:7歳まで現役を続けG1連覇を達成。「アンチエイジング体質」「東京マイル絶対適性」「鞍上戸崎」が揃った唯一の事例。
  3. 6歳以降は前年好走馬でも厳しい(プリモシーン、ミッキークイーン)。
  4. 5歳での連続好走例が最多(5歳ピーク)。
  5. 前年凡走→翌年好走パターンも存在:脚質や馬場条件の好転で激変するケース。

10. 桜花賞出走馬・桜花賞馬の傾向

桜花賞馬(=桜花賞勝ち馬)がヴィクトリアマイルに出走した過去10年の成績

桜花賞勝ち年 馬名 VM出走年(着順・人気)
2015年 レッツゴードンキ 2016 10着(8) / 2017 11着(3) / 2018 6着(6) / 2019 10着(13)
2017年 レーヌミノル 2018 10着(9)
2018年 アーモンドアイ 2020 1着(1)
2019年 グランアレグリア 2021 1着(1)
2020年 デアリングタクト 2022 6着(5)
2021年 ソダシ 2022 1着(4) / 2023 2着(3)
2022年 スターズオンアース 2023 3着(1)
2024年 ステレンボッシュ 2025 8着(3)

桜花賞2〜3着馬・上位入線馬のVM成績

「桜花賞5着以内の経験は強いシグナル」。特に桜花賞でG1級の能力を示した馬(タイム・人気・上がり)は、本番でも舞台適性が確認済み。


11. 海外帰り組(特にサウジ1351m帰り)の傾向

馬名 前走 着順 人気 VM結果
2025 アスコリピチェーノ サウジ1351G2 1着 1着
2024 ナミュール UAE DTF G1 2着 8着(2人気)
2023 ソングライン サウジ1351G3 10着 1着(4人気)
2022 ソングライン サウジ1351G3 1着 5着(2人気)
2022 デアリングタクト 香港QE2C G1 3着 6着(5人気)
2019 アエロリット 米ペガサスT G1 9着 5着(2人気)

サウジ1351m帰り組の異常な好相性


12. その他の傾向

年齢別成績

年齢 出走 勝利 複勝 勝率 複勝率
4歳 74 4 14 5.4% 18.9%
5歳 69 4 12 5.8% 17.4%
6歳 24 1 3 4.2% 12.5%
7歳 4 1 1 25.0% 25.0% ※

※7歳の1勝1複は全てストレイトガール(2016年)による。実質的に7歳牝馬のVM勝利はJRA史上ストレイトガール1頭のみ(2016年)。統計上の25%は誤解を招くので注意。

馬体重

騎手別 上位3着回数(複数回入着)

東京コースでルメール騎手が乗る人気馬の信頼度は突出

馬番別

ゾーン 勝率 複勝率
内(1〜4) 5.0% 17.5%
中(5〜8) 10.5% 21.1%
中外(9〜12) 5.1% 17.9%
外(13〜18) 3.7% 14.8%

種牡馬(ファイル2より上位)

種牡馬 着別度数 勝率 複勝率
ディープインパクト 2-5-4-33/44 4.5% 25.0%
キズナ 1-2-0-8/11 9.1% 27.3%
クロフネ 1-1-0-3/5 20.0% 40.0%
ハービンジャー 1-0-1-2/4 25.0% 50.0%
ステイゴールド 1-0-1-4/6 16.7% 33.3%

ディープ系・サンデー系を中心に、東京マイル適性のある血統が好成績

母父

母父 着別度数 複勝率
シンボリクリスエス 1-1-1-6/9 33.3%
キングカメハメハ 1-1-0-4/6 33.3%
クロフネ 1-0-1-6/8 25.0%

母父にパワー系(シンボリクリスエス・キングカメハメハ)を持つ馬は、東京の長い直線で粘りが効く。


13. 結論:押さえるべき注目ポイント(チェックリスト)

強気で買える条件(複数該当ならより強気に)

  1. 前走1〜3番人気だった
  2. 前走が阪神牝馬G2 / 中山牝馬H / 大阪杯 / サウジ1351
  3. 前走距離1600mまたは2000m(1800mは並、1400m以下は割引)
  4. 前走4角通過2〜5番手(中団先行)
  5. 前走上り3F 33秒台(馬場が重い場合は相対評価)
  6. 桜花賞で5着以内の経験あり、または桜花賞馬
  7. 4〜5歳
  8. 馬体重460〜498kg
  9. 真ん中の枠(馬番5〜12)
  10. ルメール・戸崎・川田などの主要騎手

切れる条件(消し材料)

海外帰り組の特別ルール

リピーター注目


14. データソース

期間:2016年〜2025年(10回分)の東京11R ヴィクトリアマイル(G1)。